「トイレーダー」という言葉、聞いたことありますか?
「トイレ」+「トレーダー」=「トイレーダー」、ということで、仕事中にこっそりトイレで株の取引をやる人のことを言うそうです。
でも、これって最悪
というのが、今回の紹介する投資初心者が陥りがちなワナです。
実際にいませんか?あなたの周りにも?さすがにトイレーダーかどうかは分からないけれど、仕事の時間中に「○○・ファイナンス」のような、株価チェックのウェブサイトを開いている人。
当然仕事での注意力は散漫で、自然と「アイツは使えない」という評判がたってしまって、リストラの際にはまっさきにクビが危なくなるかもしれません。
つまり、たかだか数十万円程度の目先の利益にとらわれて、生涯年収という莫大なキャッシュフローをリスクにさらしている、まったく割に合わない取り引きです。
「じゃあ、株を買ったら忘れてしまって、気にしなければいいんじゃない?」
なんて反論が来そうですが、果たしてそれが、できるか?
人間の脳は素晴らしく精巧にできているのですが、残念ながら、「忘れる」という機能はついていないんです。たとえば、今読んでいるこのコラムの内容を「忘れなさい」と言われても、できるものではないですよね?というか、かえって強烈に印象づけられちゃったりして。
ましてや、自分の大事なプライドとお金を賭けて買った株ですから、忘れようとしても忘れられるものではありません。とくに、はじめて買った株というのは、銘柄はもちろん、いくらで買ったかまで克明に覚えているものです。
でも、投資をしながらも、それは忘れて仕事に集中できる、そんな良い方法があるのでしょうか?つまり、投資のせいで仕事が手に付かない、という「大罪」を避ける「魂の救済」が?
ヒントは実は、買い方にあります。
自分でタイミングを選びに選んで投資をすると、それだけ強烈に印象づけられて、株のことは仕事中も頭を離れません。
でも、もし、自分の代わりに誰かが勝手に投資をしてくれていたら?というのを実現できるのが、「自動積立機能」。たいていの証券会社はあると思いますが、毎月自動的に投資信託に投資をしてくれる、というものです。
これならば、ある意味機械任せなので、「気がついたら投資をしていた」、逆に言うならば、「気づかなければ投資を忘れてる」状態を実現できるのです。
ということで、第4回のまとめ。
投資初心者第4の大罪:投資で仕事が手に付かない
大罪を浄化する魂の救済: 自動積立で投資を「他人事」にする