「なぜ部下を持ったら、会計を勉強すべきなのか?」
という問いに対する答がここにあります。
望月 実著、課長の会計力 自分とチームが結果を出すための数字の使い方
評価は
★★★★☆ (お薦めです。買って損は無し)(評価の基準はこちら)
「なぜ部下を持ったら、会計を勉強すべきなのか?」への、もっとも端的な答は、「じぶんとチームが結果を出すため」。それはなぜか?が詳しく解説されています。
ただ、若干話が会計により過ぎているのが、よくもあり・悪くもあり。もう少し、コミュニケーションの視点から、もしくは部下への説明責任を果たすという視点があると、さらに学びが大きくなったかも知れません。
以下、ポイントを。
●吉野家の経済学
2001年夏に、牛丼並盛りを400円から280円に値下げ
2001年2月期の営業利益率は11%
数値目標は、1店舗あたりの来客数を700人から900人に増やすこと
テストのために56店舗で11週間にわたるテストを行う
300円台では来客数の目標を達成できなかった。その後、250円、270円、280円、290円という価格でテストを行う
●運転資金
売上債権+商品-支払い債務-前受金
(前受金が差し引かれるのは前受金型の商売の場合)
運転資金を減らすには
売上債権を減らす
回収期間を短くする
滞留債権を回収する
ファクタリングを行う
在庫を削減する
支払いサイトを延長する
●前受金型ビジネスのリスク
縮小時には新規売上の減少に加えて、過去のレッスン料の払い戻しも行う可能性があるため、一気に資金繰りが苦しくなります。
●投資キャッシュフロー
敷金及び差入保証金の支払いによる支出も含まれる
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