株は値段の振れ幅が大きいが、その分、投資にたいする利益(リターン)も大きい [1]、と言う話を前回しました。
だからこそ、世の中には様々な「株を使ってお金を殖やす」手法が提唱されているわけです。たとえば、本屋に行くと、「1年間で○○百万円儲けた手法」などのセンセーショナルなタイトルが、目に飛び込んできますね。
そんな手法がどの程度あてになるかははなはだ疑問ですが(そんなに儲かる手法なら、普通は公開しないはずですし)、一方で、「投資のプロ」はどのように投資をしているかは興味があるところです。
たとえば、「投資のプロ」と聞いて真っ先に思い浮かぶ、「ファンドマネージャー」。彼らは、投資の際に、どんな観点で会社を選んでいるのでしょう?
もちろん、実際には様々な手法を駆使して投資先を選んでいるのですが、ここでは、「ファンダメンタル分析」、「テクニカル分析」という二つの手法を紹介します。
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ところで、一見話が変わるように見えますが、みなさん、つきあう異性を見つけるときに、どんな風に選びますか?
じつはこれ、二つのアプローチがあると言われています。
その相手の人柄を探るアプローチ、と、
その相手の過去の経歴を探るアプローチ
ですね。
投資の世界も実は似ています。
ある会社の株が平均を超えて値上がりするかどうか考える際に、二つのアプローチがあります。
その会社のことを良く知ろう、と言うアプローチと、
その会社の過去の株価の動きを分析しよう、というアプローチ
です。
前者を、「ファンダメンタル分析」と言い、具体的には、会社のお金の状況(財務諸表)を分析したり、経営者がどのような人かチェックしたりするわけです。
一方、後者は、「テクニカル分析」と言って、過去の株価にはその会社の情報がすべて盛り込まれている、と言う考え方ですね。ときどき聞く、「○○式チャート(株価の図)の読み方」などは、その中の代表的な手法です。
「ファンダメンタル」、「テクニカル」など、長ったらしいカタカナの用語が並ぶと難しそうに見えてしまいますが、日常生活にたとえると、理解しやすいのではないでしょうか。