前回は、投資のプロであるファンドマネージャーの「勝率」が意外なほど低いことを確認しました。
「て、ことは…」
とご意見が来そうです。
「ファンドマネージャーが運用している投資信託って、あまり意味はないんじゃない?」
たしかに。
ファンドマネージャーの方も高い給料を取っているわけでしょうから、もっと高い「勝率」(リターン)をあげてもらわなければ気が済まない気持ちも分かります。
ただ、ファンドマネージャーを擁護するわけではないのですが、「投資信託」と一口に言ってもいろいろあるわけで、一概に否定されてしまっては、つらいところでしょう。
たとえば、「日経225インデックスファンド」というタイプの投資信託があります。
どんな種類の投資信託か想像が付くでしょうか?
カンのいい人はお気づきかもしれませんが、実はこれ、日経平均株価を算出する基準になっている225社に投資をしている投資信託なのです。
なので、結果として、日経平均株価とほぼ同じ値動きをすることになります。
と言うことは…
日経平均株価=市場平均と考えると、市場平均と同じなので、「勝率」は50%になります。
面白くない、といえば面白くないのですが、一方で運用にそれほど頭を使わなくても良いせいでしょうか、比較的コスト(手数料)が安く済む、と言うメリットがあるのです。
こんな商品なら、「投資信託」と一口に毛嫌いしないで、買ってみても良いのではないでしょうか?