「金持ち父さん」こと、ロバート・キヨサキ氏が、Yahooで、「なぜ投資信託はお粗末な長期投資なのか」というコラムを書いています。
コラム全体を注意深く読めばそんなことはないのですが、タイトルだけ読むと、まるで投資信託すべてが悪いかのよう。
それはないよなぁ
と思わず言いたくなってしまいました。
たしかに、キヨサキ氏の言うとおり、投資信託の中には手数料ばかり高くてリターンが少ないものがあることは事実。
でも、一方でインデックス・ファンドのように個人投資家が少額から株式投資をはじめるために優れた商品もあるわけです。
インデックス・ファンドとは、ごくおおざっぱにいうと、「日経平均株価」と同じ値動きをする投資信託のことですね。
つまり、日経平均が上がれば、それと同じ割合だけインデックス・ファンドの時価とでも言うべき、「基準価額」が上がるわけです(逆に、日経平均が下がれば、インデックス・ファンドの基準価額も下がる)。
このインデックス・ファンド、何が良いって、手数料が低めなのですね。販売手数料は、多くの証券会社でゼロ(全ての証券会社でゼロでないことは要注意ですゾ)。信託報酬(管理手数料)も、年間0.5%から1%と、他の投資信託に比べて安め。
それなのに、インデックス・ファンドすら「ダメ」という誤解を与えかねないキヨサキ氏のタイトル、投資信託が好きな人間には切ないですね。
※繰り返しになりますが、コラム全文を読むと、キヨサキ氏もインデックス・ファンドを勧めていることが分かります。ただ、タイトルが…、ということ。
※※分かりやすい説明で直感的な理解を得るために、一部説明を割愛しているところがあるのでご了承ください。たとえば、インデックス・ファンドには、日経平均に連動するもの以外に、TOPIXに連動するものなど、様々あります。