金融/経済活動の背後にある理論を解き明かそうという試みは、これまでにもいろいろとなされてきました。

古くは、コンピュータによるモデルを使った計量経済学がありましたし、金融工学も、応用を強く指向しながらも、この分野に入れてもいいでしょう

今回は、その中でも比較的新しいアプローチである、経済物理学を紹介します。

経済物理学を一言で言うならば、経済や金融の事象の背後にある理論を、物理学的な手法を使って解き明かそう、ということでしょうか。

たとえば、物理学では、様々な実験を繰り返し、データの集積の中から理論を抽出していくわけです。

おカネの分野ではこれまで実験はできなかったのですが、ITの発達により、様々なデータが収集できるようになりました。

これら膨大なデータを、物理学の手法を使って分析すると、おカネのマーケットを背後から動かす力が透かし見えてくるわけです。

詳細は、書籍(「経済物理学(エコノフィジックス)の発見」)に譲りますが、マネカレ総研ではこれからもこの分野をウォッチしていきます。