6月末というと、株主総会の季節ですね。

個別の銘柄を買ってある企業の株主になったなら、株主総会に行ってみたいという希望を持っている方も多いでしょう。

ということで、今日から5回シリーズで、株主総会の報告をしてみたいと思います。

株主総会に行ってみた会社、前半は、今をトキメク(?)

  ソニー

です。

※2005年6月22日の株主総会をもとにレポートを作成しています。

まずは、今年の6月頭にソニーから株主総会招集通知が届きました。

みなさんご存じの通り、前回の株主総会では大幅な取締役入れ替わりがあったわけですが、内容的には淡々とした案内です。もっとも、淡々と、意外の態度はとりようが無いでしょうけど。

ここで、株主総会は6月22日(水)朝10:00からと言うことを知りました。場所は、品川の高輪プリンスホテルです。

もう1点気づいたのは、インターネットによる議決権行使ができるということです。UFJ信託銀行の提供するサービスらしいのですが、わざわざ平日朝に株主総会に行かなくても議決権を行使できるので、ひょっとすると株主の行動を変える可能性があるのかな、と思いました。

というのも、米国では、少数株主をインターネットでとりまとめて「ものを言う株主」になり、コーポレート・ガバナンスを効かせよう、という動きがひと頃盛り上がりを見せたからなのです。

「ものを言う株主」としては、カリフォルニアの公務員退職年金基金、カルパース(CalPERS、California Public Employees’ Retirement System)なんかは日本でも有名ですが、これをインターネットを使ってやろうというのを、eRaiderなる団体(会社乗っ取り屋=コーポレート・レイダーズをもじっている)が主導したのです。

実は、この動き、現在は稼働している様子もなく、ネットバブルの徒花だったのかもしれないのですけれど、コーポレート・ガバナンスの重要性が増していく限り、同種の動きはいずれでてくるのではないかと予想しています。
                                                              つづく