投資初心者が陥りがちなワナを「大罪」と言うキーワードでまとめたこの連載、第3回のお題は「下げ相場で買わない」です。
え?下げ相場で「買わない」のが、投資のワナなの?
と疑問を持った人は、既にハマッちゃってます。最後の方にはワナを切り抜けるためのヒントも書いてあるので、ぜひ読み進めてくださいね。
さて、「下げ相場」というのは、要するに大きなトレンドとして株価が下がっている時で、要するに今のような状況です。そんなときに多くの人は思います。
「これだけ株価が下がったのだから、今は買い時だ」
で、証券会社に口座を開いては見るのですが、なかなか買い注文は入れない。このコラムを読んでいるあなたも、ひょっとしたらそんな一人かもしれません。
実はこれ、無意識のうちにある前提条件をおいちゃっているのですが、気づきます?それは…
株価の底値は見極められる
というものですね。たしかに、この前提が真であるならば、タイミングをはかって一番安くなったところで買い注文を入れるのは正解。そのタイミングを待ちながら下げ相場で買わないあなたの判断は合理的です。
でも、もし、株価の底値を見極めることは、誰にもできなかったら?いや、「誰にもできない」が言いすぎだとしたら、仕事で忙しい投資初心者のあなたにはできないとしたら?
実際のところ、多くのサラリーマンの方は後者にあてはまるわけで、そうなると、底値を待っていつまでも買わないのは不正解。どうせタイミングは分からないのだから、さっさと投資を始めましょう。
「だって、損しちゃうかもしれないじゃん!」
と思うあなたへは、「魂の救済」を。下げ相場だから、ドカンと一気に多額を投資するんじゃないんです。買い「始める」、つまり、これから毎月定期的に少額づつ投資を始めるのが大事なポイント。
そうすると、あら不思議。今日から始めて来月も買う。その時は今よりも値下がりしてるのだから、今日の分と合わせて計算する「平均購入単価」は下がることになりますよね?ということは、もし将来すこしでも値上がりしたらそれだけで儲けがでる、と考えられます。
つまり、平均購入単価を下げて「儲けが出やすい体質にする」ためには、下げ相場で買わないのは非常にもったいないのです。
ということで、第3回のまとめ。
投資初心者第3の大罪:下げ相場で買わない
大罪を浄化する魂の救済: 毎月定期的に買い続けて平均購入単価を下げる