最近の日経平均株価の下落 [1]や、株は値段の動きが激しい [2]解説などを読むと、「やっぱり投資なんてやーめた」なんて方が出てこないか、ちょっと心配になります。
というのは、投資をすることにもリスクは付き物なのですが、実は投資をしないこともリスクをかかえることに他ならないからです。
投資をしないリスク?
今ひとつピンとこないかもしれませんが、投資の格言をひもとくと、分かりやすいでしょう。
「タマゴをひとつの籠に入れるな [3]」
仮にひとつの籠を落としてしまって、タマゴが割れてしまったとしても、すべてがダメになるわけではない、とタマゴにたとえて分散投資の大切さを説く格言です。
投資をしないことは、じつは「預貯金という一つの籠」にすべてのタマゴ(資産)を入れていることに他なりません。
仮に預貯金が上手く行かなくなったら…。資産が被るダメージははかりしれません。
え?預貯金が上手く行かないことはない?
たしかに、元本保証されているので値下がりはないし、仮に銀行が破綻しても一定額までは保護されていますし、何があってもだいじょうぶ、に見えます。
でも、実は、預貯金にも弱点はあって、インフレには弱いと言われています。つまり、インフレで、お金の価値がどんどん下がっていくとき、預貯金は金額の絶対額は減らなくても、実質的な価値(どのくらいのものを買えるのか)は下がってしまう可能性がある、ということです。
バブル崩壊後、デフレが続き、「インフレでお金の価値が下がってしまう」というイメージはつかみにくいかもしれませんが、これからどうなるかは分かりません。
どんな状況にでもある程度は対応できるようにするために、投資をはじめる、あるいは、投資を続けることには意味があると考えます。
でも、最近の株安の過程で、「もう投資はコリゴリだよ」なんて気持ちの人も多いかもしれません。
そうは言わず、安倍首相の「再チャレンジ推進会議」ではないですが、「投資再チャレンジ推進会議」というのがあっても良い気がします。
宮崎県知事に見事当選した、「そのまんま東」こと、東国原知事は、安倍首相の再チャレンジの代表例として取り上げられることもあります。投資家でも、そんな風に、再チャレンジで成功した人が出てくると面白いのですが…
[1] http://www.money-college.org/blog/contents/souken/jiji/chouseito[2] http://www.money-college.org/blog/contents/souken/toushikiso/kowai
[3] http://www.money-college.org/blog/contents/souken/toushikyouiku/aaii_portfolio