「経営者一人が大富豪になっても、
そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、正常な事業とはいわれぬ。」
『資本主義の父』と言われる渋沢栄一の名文句です。
その渋沢栄一を高祖父に持つ方が個人向けの株式投信を立ち上げたそうです。
投資方針は「三十年後に社会の役に立っているような会社を、株を買って応援する」。
株主の本来の姿ってこうだったのでは。と、ふと考えてしまいました。
がんばっている優良な企業を応援する。
とてもシンプルなことだったような。
それが、いつの間にか数字だけのマネーゲームに…。
投資をするからには利益を得たいですが、
(むしろ利益を得る目的で投資をすると言った方が正しいか!?)
数字のみを追っていると本来の姿が見えなくなることってありますよね。
企業に公共性があるように、
投資をする側はそれを正しく判断し、投資をする必要があるのかもしれません。
経営側にも投資側にも、自分たちの住んでいる社会を造り出しているという自負が必要なのではないでしょうか。
って、話を大きくし過ぎてしまいました…。
先の渋沢栄一の玄孫、渋沢さんは、
ソニー創業者の盛田昭夫に接する機会があった際、
日本を理解してもらおうと外国人相手に熱弁をふるう姿を見、そこに営利を越えたものを見たそうです。
会社経営を通じて社会を築こうとした先達にならい、投資を通じて良い企業を応援していきたいですね。
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それにしても、文頭の言葉、公的資金投入されながら、
巨額のボーナスを受け取ろうとしたどこぞの保険会社経営陣の耳元で叫びたいものです。
参考記事:日経新聞 夕刊 「拓くひと」