近頃、ニュースなどでよく改正薬事法による医薬品のネット販売規制が取り沙汰されています。
基本的にはネットの利便性vs副作用に関する安全性という対立構造を背景に議論が進んでいるように感じます。
ところで、皆さんはネットで医薬品を購入したことありますか??
私は、ナイです。服とかだったらよく買うんですけどね。。
なので利便性っていわれてもあんまりピンと来ません。。
では実際どんな医薬品がネットで人気なんでしょうか?
ちょっと気になるので調べてみました。
http://ranking.rakuten.co.jp/medicine/201541.html
↑楽天のランキング↑です。
・ダイエット
・水虫
・育毛剤
などが上位を占めているのがわかると思います。
なるほど、薬局の対面販売ではなかなか買いにくい商品かもしれませんね。
ん??
これがネットの利便性??
そのくらいの利便性だったら安全性の面から規制しても良くないか?
とか(浅はかにも)思っていたら、こんな記事を発見しました。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20090224/1012601/?P=4
楽天の三木谷社長と厚生労働省の高江さんのインタビューです。
三木谷社長曰く、
「日本では、183市町村に薬局がない。そういう人たちは郵送での医薬品購入を規制されたらどうすればいいのか。ネットで展開している薬局が何百社と廃業に追い込まれることも考えられる。そういった状況を無視して、このまま役人が勝手きわまりない省令を発行するなら、我々は訴訟することも辞さない。」
なるほど、そういうことなんですね!!
そういう問題からは目を背けてはいけませんよね。
一方で規制をしようとしている厚生労働省側の意見は、
「これは実際に薬害肝炎の方から言われたことだが、何かが起こってからでは遅い。人が死んでからでは遅いのだ。リスクはゼロにはならないにせよ、果てしなくゼロに近付ける方法を採るのが我々の役目だと認識している。ネットに対して一律に危険というレッテルを貼るつもりもない。ただ、我々としては、利便性より安全性を追求しなくてはいけない。」
う~~ん、この話もよくわかります。
双方ともに生活者を守るという意識に立っているので、とても説得力があります。
ネットを規制するかしないかの二者択一ではなく、
何かうまい第三の打ち手が見つかれば良いのですが。。
6月からの改正薬事法の今後に注目していきたいと思います。
菊池@マネーカレッジ インターン