「会計って、なんでこんなに訳の分からないルールがあるんだろう?」

勉強を始めると思うかもしれません。

たしかに、減価償却や様々な種類の利益など、いろんな決めごとがあってややこしい…

のには理由があるのです。

そう、中世イタリアにおいて、コショーを求めた冒険野郎が1航海終わったあとの分け前を決めるために始まったのが近代会計。そして、時を経るにしたがってビジねエスも発展を遂げ、その過程で出てくる様々な問題を解決し、ビジネスのより「正しい姿」を表すために様々な見方を付け加えて発展していった結果が我々の見ている会計なのです。

と言うのがひと目で分かる本がこちら。

友岡 賛著、歴史にふれる会計学

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

というか、会計にふれる人なら誰もが一度は読んで欲しい、本物のマストバイ。

一見するとややこしい会計の根本にある考え方<本質>を歴史的経緯にふれながらつかみ取れんですね。

「世界で一番簡単」とか「サルでも分かる」とか、会計を簡単に説明しようとしている本は多々ありますが、それってどちらかというと枝葉の話。

「幹」である会計の本質さえつかんでしまえば、枝葉の話もなんとなく想像がつくというものです。

冒頭がやや冗長で、「ゲ」と思うかもしれませんが、序章はあとから読んでもかまいません。第1章から、会計の歴史トラベルにGO!

次ページ
國貞 克則著、決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)を読む
 
  会計セミナーのページに戻る