週刊ダイヤモンドの「決算書100本ノック」の紹介、第2弾です。「財務諸表は宝の山」というコーナーでは、ランキング形式で様々な会社の数値が紹介されています。
従業員数ナンバーワンはトヨタ自動車
まずは分かりやすい従業員数。これは、トヨタ自動車がナンバーワンで、その数何と36.9万人とのこと。その後は、日立製作所、NTT、パナソニック、住友電気工業と続くので、やはり製造業は従業員が多くなる傾向にあるようです。ちなみに、NTTはグループ会社のNTTデータが16位にランクインしていますから、あわせると圧倒的にトップですね。ITもやはり人の数が重要なのでしょうか。
純利益が営業利益を上回る
次は、利益額を見てみましょう。まず純利益ですが、これもまたトヨタ自動車が2.5兆円で圧倒的ナンバーワンです。2位のホンダは1.1兆円ですから、その差の大きさがうかがえます。ちなみに、営業利益を見ても同じようなもので、やはりトヨタ自動車が2.4兆円でナンバーワンです。なお、営業利益ではホンダは6位と若干ランクダウンします。
というか、トヨタ自動車、面白いですね。営業利益2.4兆円、純利益2.5兆円ですから、純利益が営業利益を上回っています。ということは、営業外利益や特別利益が出ていたということでしょうから、ひょっとしたらファイナンスの分野でも何かやっているのかもしれません。
とはいえ、世界規模で見た時価総額では…
ということで、ここまで圧倒的にトヨタ自動車がナンバーワンという話だったのですが、世界的に見るとそんなトヨタ自動車ですら、実は「大手」ではないという話もあります。それが、世界の企業の時価総額の比較です。時価総額は、ざっくりと発行済み株式数 × 株価で考えれば良いと思うのですが、要するにその会社の時価。それだけの金額があれば、まるごとその会社を買収できるという数字です。
これで見ると、トヨタ自動車は世界で27位。トップのアップルとは4倍ぐらいの開きがあります。このランキング、50位まで掲載されていますが、そこに入っている日本企業はトヨタだけですから、どれだけ世界の他の企業が大きいのか、想像を超えるものがあります。
ちなみに、トップファイブは、アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックという「いつもの顔ぶれ」という感じですね。これだけ見ると、なんだか製造業よりも、ITの方が将来性があるように見えます。