「英語ができるとおカネが儲かる」

というノリで始まった本、上巻を読んだら次は下巻です。

神田 昌典著、お金と英語の非常識な関係(下)―神田昌典の全情報ソース付き

評価は

★★★☆☆ (立ち読みする価値あり)(評価の基準はこちら)

うーん、下巻の方は、もう英語の本ではなくなっていて、「フォトリーディング」と呼ばれる速読の手法の話がメイン。たしかにこれは、英語上達を目的として読むと肩すかしです。

内容的にはいいことを書いてあるわけで、フォトリーディングの話にしない方がより多くの読者の共感を得られたと思うのですが…

また、もう1点重要なポイントとして、この本ではリスニングのスキルアップが書かれていませんが、それは著者の神田さんはあたりまえにリスニングができてしまうからでしょう。

普通の日本人が英語のネイティブスピーカーと話す時にもっとも苦労するのが実はこのリスニングで、相手の言っていることがまったく分からないので会話にならない、というのが現実です。

神田さんは幼少のみぎりから英語に親しんでるので、「普通の日本人」に比べると大きなアドバンテージをもっていると考えます。逆に言うならば、普通の日本人であればリスニングをどう克服するか(もしくは、どう回避するか)のノウハウは必須であると考えます。

以下、ポイントを。

●企業の儲けのパターンを30に類型化した本
“Profit Patterns”, A.J.Slywotzky, et. al.

●記憶の構造
無数の記憶糸が絡み合ってできた記憶網こそが記憶の本質
「『思い出せる』とは、記憶網の中に記憶糸が存在していること」
「『思い出せない』とは、記憶糸が存在しない」
読書→新しい情報→記憶糸の形成
記憶糸と既存の記憶網の結びつきがゆるいと何を読んだのか思い出せない
記憶糸が何回も使われると、結びつきが強固になる

●読書とは
「読書というのは、本の情報を正しく理解して、それを活用するために行うのではない。むしろ、本の情報を刺激として、既存知識を結びあわせて、自分自身の思考体系の中で活用するためだ」
→大賛成。ただ、上述の記憶網と思考体系の関係の整理が欲しかった
すことができない

●神田さんの情報ソース

Business Week

Entrepreneur

Fast company
ややテクノロジー寄りか。1年間で10ドルは安い(海外だと46ドル)

Home Business

Inc.

Managing People at Work

Selling Power

The Economist

Working Smarter on the Internet

Magazine.com

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