チェックテスト
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簿記とは
簿記は会社のおカネ流れを記録するためのノウハウで、一説によると英語の”bookkeepint (ブックキーピング)”から来たとも言われています。
簿記・会計コラム
簿記の資格
日本では、日本商工会議所の主催する日商簿記検定がもっとも有名ですが、それ以外にもビジネス会計検定や全国経理教育協会主催の全経簿記検定があります。
また、簿記や経理・財務に関する上級資格としては、税理士、公認会計士、証券アナリストなどがあります。
簿記を学ぶと何がいいの?
簿記は、会社のおカネの流れを記録したものですから、お金の観点から見て企業が健全に運営されているかどうかを見抜く基礎になります。
簿記ができると就職や転職で有利なの?
簿記の経験があったり、簿記の資格を持っているからといってすぐに転職できるわけではありませんが、お金の麺でビジネスの基礎が分かっているということで、プラスになるでしょう。
よくある質問
Q 決算書の見方がわかる初心者向けの書物などありますか?
A 世の中のマネー本を「初心者に役立つか?」という観点から格付けしたリストをチェックしてみてください。あるいは、マネー・カレッジの代表木田知廣責任編集の「簿記初心者がなにがなんでも読んでおくべき3冊の本」には、その中でも厳選の三冊が紹介されています。
Q 「管理会計 (かんりかいけい)」って、どういう意味ですか?
A 会計には大きく分けて「管理会計」と「財務会計」という二つの流れがあります。一般に「会計」と呼ばれているのは「財務会計」の方で、社外の人(たとえば、株主や銀行)に対して経営状況を説明することを目的としています。一方の管理会計は、社内で経営のツールとして使われます。社内の会議などで出てくる用語は、おおくは管理会計のものです。
Q 「会計」と「財務」はどう違うのですか?
A 会計も財務も会社のおカネに関する活動ですが、会計は「過去」を、財務は「未来」を表しています。つまり、過去に会社が行ってきた活動の報告をするのが「会計」であり、将来会社が行う活動の準備(たとえば、設備投資のための資金を外部から調達するなど)が「財務」です。
※初心者からの質問受付中!
簿記や財務などのご質問があったら、お問い合わせ窓口からなんでも聞いてみてください。全ての質問にはお答えできませんが、面白い質問は「難しいことを分かりやすく、分かりやすいことを面白く」という観点から解答します。
初心者の簿記攻略法
こんにちは。マネー・カレッジ代表の木田知廣です。
簿記は「ビジネスの共通言語」と言われていて、たとえ経理部に所属していなくても、今や知らずにはすまされない分野です。
ところが、簿記の勉強の途中で挫折している人は驚くほど多いもの。
「簿記を学んだけど分からなかった…」、「決算書入門を読み始めたが、途中で投げ出してしまった…」、なんて声をよく聞いて、「やっぱり簿記は難しいんだ」なんて思いがちですが、これ実は誤解。
簿記が難しく見えるのは、初心者は「会計を見るべきポイント」が分かってないだけなんです。逆に言えば、このポイントは初心者でも常識の範囲で十分理解できるし、これさえ分かれば仕事を進める上で大きな「味方」になってくれるのです。
簿記の最重点チェック項目
「簿記を見るべきポイント」で大事なことは、損益計算書、貸借対照表それぞれで、「最重点チェック項目」をおさえることです。
- 損益計算書の最重点チェック項目
利益率=営業利益 ÷ 売上高
これによって、売上高のうちどのくらいを会社の手元に「儲け」として残せたか、すなわち会社の儲ける力(簿記の用語では「収益性」と言います)が分かります。 - 貸借対照表の最重点チェック項目
自己資本比率=資本 ÷ 資産 ※
これによって、全財産のうちどのくらいを会社を応援してくれる人、すなわち株主からのお金でまかなわれているかが分かります。自己資本比率が低いと言うことは、逆に銀行などからの借金が多いことになり、いざというときに返済できなくて倒産してしまう、つまり、自己資本比率によって会社の「安全性」が分かります。
と、ここまでは良く聞く話。でも、これしか知らないと、「自己資本比率は安全性を示すから、数字が大きければ大きいほど良いんだ」なんて誤解をしてしまいます。もう一つだけ、「ROE」という分析をすることによって、「自己資本比率とは、どこまでリスクをとってビジネスを拡大しているかを表している」という、ビジネスパーソンにとっては必須の「簿記の見方」が分かってきます。
総合的な最重点チェック項目
ROE=税引き後利益 ÷ 資本
「総合的」という意味は、損益計算書と貸借対照表の二つにまたがっているから。
鋭い人は気づいたかもしれませんが、利益率の計算式は分子も分母も損益計算書の項目です。同様に、自己資本比率の計算式は全て貸借対照表から来ています。つまりは、それぞれの計算書の中で完結してしまっていて、二つの計算書をまたいだ分析ができていないのです。ちなみに、ROEはReturn on Equityという英語の略で、計算式をまさにそのまま表したもの。分数で表すと、Return(利益)が分子でEquity (資本)という分母の上(on)に乗っかっていますものね。
そして、ROEをちゃんと理解できた人にとっては、先ほどの「自己資本比率が高ければよいという誤解」に気づくでしょう。自己資本比率が高すぎると、ROEがどうしても低くなってしまうからです。
ちなみに、ROEを始めとした「会計の見方」に興味がある方は、ぜひ私の簿記セミナーに登録してください。
※「資本」はちょっと昔の簿記用語で、最近では「純資産」という呼ばれ方が法律上正しくなっています。このページでは、初心者に直感的に簿記を分かってもらうことを第一の目的としているので、より多くの人になじみが深い「資本」という言葉を使っています。
会計逆転の三ヶ条
初心者が会計を見る場合につまづきがちなワナを避けるのが、「会計の三ヶ条」。一般的に持たれている会計のイメージとは違うので、「逆転」と入れていますが、これを知れば苦手意識から抜け出せるはずです。
会計はルールではなくツール
「減価償却」などの言葉を聞くと、「会計はややこしいルールばかりあって分からない」と思いがちですが、これは誤解。
逆転の三ヶ条では、会計は「ルール」ではなく「ツール」と捉えます。そして、その目的は、「会社の本当の姿を見抜くこと」。つまり、「企業のありのままの姿」を見抜くツールとして様々な取り決めがあるのです。これが分かると、何回説明されてもピンとこなかった「減価償却」などの言葉も、「あぁ、やっぱり必要なことだな」と目からウロコが落ちます。 とくに、会計を「作る」のではなく、「使う」側の人にとっては絶対に必要な心構えです。
会計は1社だけでなく比較
会計をちょっと学ぶと、「自分の会社はどうだろう?」と思って一生懸命自社の決算書だけをチェックする人がいますが、これは間違い。
逆転のルールでは、会計の数字を見る時に、他社と比較することが必須です。たとえばダイレクトに競争している会社や、業界ナンバーワンのあの会社と、はたまた、同じぐらいの規模の会社でも良いでしょう。比べることによって初めて、自社のどこがよくてどこが十分ではないかが分かってきます。
本を読んで独学で会計の勉強をしている人は、1社だけじっくりと見る傾向があるようなので、ぜひこの心構えを身につけて下さい。
会計は「登山」ではなく「ヘリコプター」
会計を勉強しようと思った時、まっさきに思いつくのが簿記。「仕訳」という、お金の出入りを帳面につけるところから始まるので、いつまでたっても会計の全体像が見えないので、途中で挫折しがちです。
逆転のルールでは、細かい話は抜きにして、「ザックリとどこを見ればいいのか」を押さえることに主眼をおきます。たとえば、決算書を見たときに、「利益率と自己資本比率とROEだけは最低限でも押さえよう」という発想ですし、あるいは、「実際のビジネスが決算書にどう反映されているのか読みとろう」、と言うことです。
簿記を学んだ人は、基礎的な知識をコツコツと学んでいく登山のような発想になりがちですので、ヘリコプターで一気に頂上に上ってしまうような発想の転換は必須です。
私の「決算書はじめて物語」
今でこそこんなエラソウなことを言っていますが、私も会計を勉強し始めた当初は苦労の連続でした。そんな話も聞いてください。
「転職しよう」
本気でそう思ったときが私のスキルアップの第一歩でした。と言って、当時は20代半ばの私に、「これだ!」と言って 人に誇れるものがあるわけではありません。当然、転職活動も思うようにいかず…「やっぱり、人に説明できる資格がないとダメだよな」、と簿記の勉強を 始めたのです。
なので、「何がなんでも簿記が必要」と言うほどの決意はなく、「資格って言ったらいろいろあるけど、やっぱり一番ベーシッ クなものを…」という、今にして思えばずいぶんいい加減な動機です。もっとも、いざ勉強を始めて見ると簿記は意外に面白くって、「決算の数字ってこう いう風に作るんだ」と、新たな知識を新鮮に吸収していったものです。
簿記の資格を取ったはいいけれど…
最初は日 商簿記の3級を受けてあっさり合格。その後2級にチャレンジするものの、さすがに自分一人の勉強では不安があったので、○原簿記という専門学校の直前対策 講座だけを受けました。その甲斐あってか2級も無事合格です。合格証を手にしたときには、嬉しいと言うよりも、ようやくこれで一人前のビジネススキルが持 てたのだとホッとしたものです。ところが…
結局のところはぜんぜん分かるようにはならなかったんです。ビジネスとは何か、が。
たしかに、仕訳から始まって試算表の作成や決算書類の仕上げまで、一連のプロセスは憶えました。しかも、2級の講座には「工業簿記」という科目があって、「原価計算」なんてそれまで全く知らなかった世界にも足を踏み入れたのですが…
資格として人に説明できる、という以上に、実際のビジネスで役に立つと言う感覚は、まったく持てなかったのです。なので、転職活動に果たしてどれぐらい役 だったかどうか…。転職を希望する会社を知るためにはどこを見ればいいのか、あるいは自分にどのような職種が向いているのか、そもそも、会社はどのよ うに経営されているのか…。当時の私が簿記を通して知りたかったのは、言葉にすればそう言うことだったんだと思います。もちろん、その頃はそんなにク リアに考えられたわけではなくって、「なんだ、簿記を勉強してもダメなんだ…」とガッカリした想いが強かったのですが…
もちろん、今にして思えば、簿記の重要性は分かります。仮に会計を教えるという立場に立っていなかったとしても、経営者として簿記は知っていた方が便利な分野で す。実際に、マネー・カレッジのセミナーを受けた後では、簿記にチャレンジすることもお勧めしています。ただ…
モノゴトには順序ってありますよね。
というのは、簿記の勉強というのは、どうしても「積み上げ式」にならざるを得ないんです。まずは仕訳(しわけ)から入って、それを一通り学ぶと集計をして「試算表」を作る、その後は決算仕訳があって…と一つを学ばないと次に進めない構成になっています。
一見すると当たり前なんですが、これ以外にも全く別の学び方がある、と気づかせてくれたのがビジネススクールの体験でした。
一歩一歩勉強していた自分がバカに見えた日
なんとか無事に転職を果たした私は、その後いろいろなチャンスに恵まれて、海外のビジネススクールに留学することができました。ロンドン・ビジネススクール という世界的に見てもトップと言われる学校で、さぞやいろんなものが学べるんだろうなぁ、とワクワクしていたのですが…なんと、最初の授業が「会計」 です。英語で言うと、”Understanding Financial Analysis”という科目名でしたが、正直言って、「なんだよ、またかよ」とかなりブルーな気持ちです。
ところが、いざ授業が始まっ てみるとぶっ飛んじゃいました。だって、簿記の「ぼ」の字も出てこないんです。じゃあ、何をやるかと言うと、決算書の「読み方」を習うんです。言われてみ れば当たり前なのですが、簿記は会計の数字を「作る」技術。ところが、ビジネススクールでやっている経営者教育においてはこれは必要ありません。むしろ、 誰かが作った会計の数字の「裏」を読んで、その会社の本当の姿を思い描くことが大事なんだ、とたたき込まれたのです。
なんだか、簿記を やっていた自分がバカらしくなっちゃいましたね。まるで、一歩一歩踏みしめて苦労しつつ高い山の頂に登ったら、誰かが突然ヘリコプターで降りてきたみたい な衝撃です。「おい、それはないだろう」と言いたくもなりますが、たしかにその方が効率的。仮に会計の専門家になるとしても、まずは高いところから(鳥瞰 的に、なんていいますが)、全体像を理解したうえで細かいところに踏み込んでいく、その方が効率がいいのは言うまでもありません。
そして、ヘリコプターのたとえ話、もう一つ意味があるんです。
昔はたぶん、良かったと思うんです。一歩一歩踏みしめて自分の専門性を高めるって言うやり方でも。でも、今は時代が違います。私たちに必要とされるビジネス スキルは会計だけではありません。マーケティングもあれば、戦略を描くのも大事だし、当然人材マネジメントもはずせません。つまり、上るべき山がたくさん あるようなもので、そんな時代に一歩一歩登っていくという余裕があるはずはありません。
そう言えば、本当の登山活動でも最近はスピー ディーなやり方が重視されてきているとか。昔は、「極地法」と言ったらしいのですが、大勢の登山隊を引き連れて、ベースキャンプから一次キャンプ二次キャ ンプ、そしてアタックキャンプへと。酸素ボンベやら機材をものすごい量運んで、それでも頂上に立てるのはほんの一握りのアタック隊のみ。なんだか気の毒で すよね。せっかくあこがれのヒマラヤにきても酸素ボンベの運搬だけで登山が終わってしまったのでは。ところが、最近は無酸素でボンベも持たず、少人数で一 気に山頂を目指すというのが流行だそうです。最近のスピード化の波は登山の世界にまでおよんでいると言うことでしょうか。
時代遅れなレクチャーにこだわる愚か者
さて、ビジネススクール時代に話を戻すと、もう一つ印象的だったのが、「ケースメソッド」という学習法です。会計の授業なんて、レクチャー形式を想像する じゃないですか?普通。ところが、ケースメソッドでは、実際の企業を題材にして、ワークショップ形式で会計上の意味合いを読み解いていくのです。
なるほどな、と思いました。
たしかに、知識の吸収は本を読めばいい、というのは正論です。むしろ、クラスの時間はせっかくいろんな人がいるのだから、憶えた知識を使って結論を導き出 す~それはたとえば、投資のゴーサインを出すか否かであったり、企業の将来の業績を占うことであったりするわけですが~ことに使った方が経営者の教育とし て効率的なのはいうまでもありません。
これは使える。
と言うことで、マネー・カレッジのセミナーでもケースメソッドは中 心におかれています。実際の企業の例を題材に考える、それによって「使える」スキルを身につけるのが、マネー・カレッジのセミナーが他とは大きく違うとこ ろです。しかも、私自身は会計士でもなければ税理士でもありません。あくまでも、ビジネス教育のプロとして、普通のビジネスマンに必要な知識を抽出してカ リキュラムを設計してあります。先ほどの山の例で言えば、会計という山だけを制覇しようと言うセミナーではないんです。むしろ、会計という山を登ることに よって、他の山、つまり、戦略や財務まで見えるようになってしまおう、というのが私たちのセミナーの本質なのです。
もちろん、「会計の専 門家としてその道を極めたい」という人からは、邪道に見えたり、食い足りない部分はあるでしょう。でも、一般のビジネスマンにとっては、それで十分です。 いやむしろ、会計の専門家に会計の用語を習うより、ビジネス教育を体系的に受けた私のような人間からこそ、普通のビジネスマンに必要なことが効率よく学べ るんではないかと、個人的には確信しています。
この文章を読んでいる方の中には、ひょっとしたらこれまで簿記や会計の勉強を始めたけれど、 挫折してしまったという人もいるかもしれません。でも、それは全然不思議なことじゃないし、たぶんあなたのせいではないんです。実際、マネー・カレッジの セミナーに参加している多くの人も、同じ体験をしています。そんな人でも、「面白かった」と笑顔で帰っていけるセミナーを、これからも提供していきたいと 思います。
会計の名言集
会計の重要性は多くのビジネスリーダーが指摘するところ。その中から代表的なものをピックアップしてお届けします。
小宮 一慶著、ビジネスマンのための「勉強力」養成講座
「マクロ経済と同じように、ビジネスマンにとって勉強しておきたいのが、会計。自分の会社について、そしてお客様の実態について知るには、いわゆる財務三表の基本的な読み方は知っておくべきでしょう。
ただ会計は、マクロ経済のときのように、自分なりの仮説を持って新聞の景気指標を定点観測する、といった自然な方法で勉強するわけにはいきません。
会計は「規則」だからです。(中略)作り出されたものですから、覚えるしかないのです」